西暦1047年。希望なき暗黒の時代、闇に覆われた世界。
天と人とは、邪悪な呪いによって分かたれていた。救われぬ魂が大地を彷徨い、悪夢に棲む獣が、絶え間なき暴虐を尽くす。
民たちは恐怖に怯えていた。唯一、「燈光教団」を統べる修道会は、聖なる意思のもと、この禍を究明すべく、一人の相応しき者を遣わした。
激越なる恐怖に克つ者、ガブリエル・ベルモンド。
最愛の妻マリーを無残に殺され、その傷が未だ癒えぬ男を選んだ理由が、
修道会にはあった。ガブリエルは命ぜられる。
「深き森に潜む、パンという名の古き精霊を求めよ。その者こそ、汝を真実へと導くであろう。」精霊パンはかつて修道会に接触し、
マリー・ベルモンドという女の、他界から呼ぶ声を伝えていたのだ。
「夫と話がしたいの」という悲痛な声をー。
やがてパンに邂逅したガブリエルは亡き妻の幻影を見る。そして儚い希望と、戦慄と共にこの使命を受け入れた。
自らの疑問を明かすため、真実を明かすために。戦士は森林を目指して立ち上がる。
愛する者をなくした、哀傷を胸に。
並み居る敵を次々となぎ倒す。その爽快感は絶大だ。操作を完璧に覚えていない状態でも、ボタンを連打することで、アクションゲームの達人になったかのような気分になれる。操作を覚えれば覚えるほどプレイは味わい深いものとなるが、そのためのチュートリアルも充実。タイミングよくガードすることで美しいカウンター攻撃ができるシンクロ防御の快感ときたら──もちろん、マップの進み方を考える楽しさも健在だ。
目を遣れば天を衝こうかという身の丈の異形が、プレイヤーよりも大きな拳を振り落とし、地面に衝撃波を走らせる。それが『ロード・オブ・シャドウ』のボスキャラクターだ。画面に示される撃破のためのヒントを手がかりに、しかるべきやり方で敵を倒さねばならない。その戦略的な難しさが、勝利の達成感を増大させる。冒険の節目、節目に現れる巨大ボス。それはゲーム進度の指標としてプレイヤーの闘志を刺激する。
ジャンル | アクション |
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プラットフォーム | PlayStation®3, Xbox 360 |
プレイ人数 | 1人 |