vol.72 : 2019/03

個人技術を身に付ける大切さ

3月に入りました。寒い日と暖かい日の入れ替わりで、体調を崩しやすい時期でもあります。手洗い、うがいをこまめに行い、体調管理には十分に気をつけるようにしてください。


今月は、改めて『個人技術を身に付ける大切さ』について私の経験を含めてお話しいたします。


小・中学校年代の私は身長が小さく、キックをしてもボールが遠くに飛ばず、強いシュートを打つなんてことは出来ていませんでした。所属していた少年団も特別に強いチームというわけではありませんでした。
そのチームは、「個人技術を身につけよう」という練習方針で、コーチの口癖は「スピードやパワーに頼ることなく、テクニックで相手を抜こう」でしたが、私自身、この言葉の意味を実感したのは高校に入学してからでした。


私が在学していた静岡学園高校は、サッカーの小・中学校年代で実績を積み上げてきた選手が全国から集まっていました。入学当初は、スピードがある選手やパワーがある選手などのプレーを見て、無名で小柄な私が、この静岡学園でサッカーを続けていくことが出来るのか少し不安になりました。


しかし、日々、練習をしていく中、身体の成長とともに運動能力ではそれほど個人差がなくなってくる高校年代では、それまでスピードに頼ってばかりいたプレースタイルの選手は、スピードだけでは相手を抜けなくなり、パワーはあっても個人技術が足りずに足元のボールを失ってしまう選手などがたくさんいました。彼らは、これまでのプレースタイルがだんだんと通用しなくなっていました。
一方、私は小中学校年代に個人技術を身に付けるための練習を毎日繰り返してきた甲斐があって、運動能力での個人差がなくなってくるにつれて、面白いように相手選手の逆をついてドリブルでかわしていくことが出来るようになっていきました。
足が速い人や遅い人、力が強い人や弱い人、運動能力には個人差があります。成長の度合いが異なる小・中学校年代ではその個人差がより顕著に出てしまいます。しかし、運動能力が高いだけでレギュラーになれたり、試合に勝てたりするわけではありません。
サッカーはボールを足で扱うスポーツですから、何よりも一番大切なのは「どれだけボールを上手に扱うことが出来るか」なのです。個人技術やテクニックは神経系の発達が著しいと言われる小・中学校年代の方が身につきやすく、この年代では、個人技術を磨くための技術練習を一番に大切にして地味ですがコツコツと取り組むことが重要なのです。


勘違いしないでほしいのですが、スピードやパワーを否定しているわけでは決してありません。
個人技術やテクニックがあってこそ初めて、そういった運動能力が活きるという話です。
技術練習は繰り返しが多いため、飽きてしまうこともあるかもしれませんが、ボールを自由自在に扱う技術を身につけるには、毎日の繰り返しを積み重ねていくことが一番の近道なのです。自ら率先して毎日ボールに触ることで、必ず、上達していきますし、スピードやパワーは高校年代にはある程度まで成長しますから、小・中学校年代では、その場の結果だけに捉われず、あせらずに技術練習をしていきましょう!


この時期から春先にかけてサッカーをはじめよう、サッカーをする環境を変えてみようかなと考えている方は多くいると思います。
その際、サッカースクールを選ぶポイントの一つとして、練習時間内でボールに触る回数を確認してください。子供がボールに触る回数によって、その成長には圧倒的な差が出てきます。同じ練習時間でも100回ボールに触る子供と、500回ボールに触る子供とでは、ボールをコントロールする個人技術の向上スピードは明らかな差となって出てきます。
もちろん、トラップ練習、パス練習、シュート練習などもサッカーをしていくうえで必要となる練習です。しかし、成長していくためには順序があります。幼児~中学生の時期には、足で思ったところにボールをスムーズに運ぶことができるようになることが最優先です。
足のどこを使っても思ったところにドリブルでスムーズにボールを運べるようになることがサッカーの原点であり基本です。


ドリブル技術を身につけるためには、ボールに触る回数が鍵を握ります。子供たちが練習のなかでどれだけボールを触っているかを見てください。
1人1個のボールを使った練習が多ければ、子供たちがボールに触る回数は自然と増えますので、1人1個のボールを使った練習をどれだけ行っているかを見ることもポイントの1つとしても良いと思います。
また、指導者の話が長すぎてボールを触る時間が少ないといった状況がないかなども注意しながらみてください。サッカースクール選びで迷っている方の参考にしていただけたら幸いです。
ぜひ、コナミスポーツクラブのサッカースクールにも足を運んでいただけたらと思います。

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