フェアウェイウッド使いこなせていますか?|初心者ゴルフガイド

2016.1.18.mon
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フェアウェイウッド使いこなせていますか?

フェアウェイから距離を稼ぐことができるゴルフクラブ、フェアウェイウッド(以下FW)。ドライバーでミスしても、セカンドで挽回できるため、初心者にとっては大きな武器になります。今回はそんなFWを打ちこなすためのポイントをご紹介します。

フェアウェイから距離を稼ぐことができるゴルフクラブ、フェアウェイウッド(以下FW)。ドライバーでミスしても、セカンドで挽回できるため、初心者にとっては大きな武器になります。今回はそんなFWを打ちこなすためのポイントをご紹介します。

ヘッドが小さくシャフトが長い

FWは、使用頻度の高いドライバーと同じく「ウッド」に分類されます。いちばん飛距離が出るドライバーが1番ウッド(1W)で、それ以降は2番ウッド(2W)、3番ウッド(3W)……と数字が大きくなるにつれて飛ばせる距離が短くなる一方で、球が高く上がりやすくなります。1Wがティーショット専用なのに対し、2W以降はティーアップせずにフェアウェイから直接打つことができるため、「フェアウェイウッド」と総称されます。このFWは、ドライバーに比べてヘッドサイズが小さく、それでいてアイアンよりも柄の部分のシャフトが長いため、どうしてもヘッドが遠く感じ、慣れないうちは扱いづらく感じてしまうかもしれません。

無理に上げようとしない

打ちこなすうえでまず大切なのが、ボール位置。ドライバーのような形状をしているので、ついボールを左足寄りに置きたくなってしまいがちです。しかし、地面のボールを直接打つため、あまり左に置きすぎてしまうとボールの手前を打ってしまう「ダフり」になりやすくなってしまいます。そのため、ボール位置はドライバーとアイアンの中間ぐらいが良いでしょう。
また、ボールを上げようとして、ヘッドを下から上に持ち上げるように動かす「すくい打ち」も、ダフリの原因に。FWは3Wであればロフト角15度、5Wであれば18度と、ドライバー(10度前後)よりもフェースが上を向いているので、普通に当たればボールは勝手に上がってくれます。無理にボールを上げようとする必要はないのです。

「ホウキで履くように」は間違い?

よく「FWはホウキで履くように払い打て!」と言われます。たしかに、アイアンは上から打ち込み、ウッドは横から払い打つというのは正しいのですが、意識的に払い打とうとする必要はありません。
そもそも、アイアンはクラブが短く、FWはクラブが長いので、普通に振れば、アイアンのヘッドは小さな円、FWのヘッドは大きな円の軌道を描きます。円の半径が大きくなればなるほど、ボールに当たる最下点付近では、ヘッドの入射角がゆるやかになり、自然と払い打つような軌道になります。それを、意識してヘッドを横に動かそうとすると、手元を右から左へとスライドさせる動きになってしまい、ヘッドが走りにくい打ち方になってしまいます。ヘッドが走らないと、ボールは上がらず、飛距離も出ません。FWは払い打つでも打ち込むでもなく、アイアン同様に「丸く振る」ことを心がければ良いのです。

体重移動せずその場で回る

「ホウキで履くように」ではなく丸く振るためには、体重移動を使いすぎないことが大事。ドライバーでもそうですが、ボールを飛ばそうとすると、つい右から左へと体を大きく動かしやすくなります。そうすると、スイングの中心となる「軸」がブレ、打点がバラバラになってしまいます。
このブレを防ぐためには、スタンスを少し狭くすると良いでしょう。スタンスを狭めれば、自然と過度な体重移動が抑えられ、スイング自体もコンパクトになるので、ボールを芯でとらえやすくなります。背骨に1本の軸が通っていると感じながら、その軸を中心にその場でコマのように回る。このイメージで振れば、驚くほど簡単にボールが飛んでくれます。

ダフリよりはトップがいい

最後に、どうしてもFWが打てないという人は、「トップでいい」と思って打ってみましょう。トップというのは、ヘッドがボールの上半分に当たり、低い球で飛んでいくこと。ミスショットですが、フェアウェイで前方に池などがなければ、思いのほかボールが転がって、十分に距離を稼げます。「ボールを上げなきゃ」と思うほど、ボールにしっかり当てようとして、手前を叩いてしまう「ダフリ」になってしまいがちですが、同じミスでもダフリの場合はボールが全然飛んでくれません。
最悪トップでも問題ないと思いながら気楽に打てば、案外ナイスショットが出てくれるもの。FWは「飛ばそうとしない」「上げようとしない」これが成功の秘訣です。

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