初心者が悩む「ダフリ」「トップ」解決方法|初心者ゴルフガイド

2016.6.27.mon
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初心者が悩む「ダフリ」「トップ」解決方法

初心者のみならず、ゴルファーが悩まされる2大ミスが「ダフリ」と「トップ」です。このミスはどうして起こるのか?どうすれば直るのか?メカニズムと解決法をご紹介します。

初心者のみならず、ゴルファーが悩まされる2大ミスが「ダフリ」と「トップ」です。このミスはどうして起こるのか?どうすれば直るのか?メカニズムと解決法をご紹介します。

そもそも「ダフリ」「トップ」はどういう現象?

「ダフリ」とは、英語で「叩く」を意味する"duff"に由来する言葉で、ボールの手前の地面を打ってしまうミスのことを指します。ヘッドがボールにコンタクトする前に地面に当たってしまうわけですから、力いっぱい振り下ろしたクラブのエネルギーが地面に吸収されてしまい、ボールは飛んでくれません。

一方「トップ」とは、ボールの上部(top)を打ってしまうミス。ボールの下半分にヘッドが当たればボールは高く浮いてくれますが、ボールの上半分をヒットすると、低いライナー性のボールか、地面を転がるゴロになってしまいます。

ダフリの原因と防止法

上手い人のアイアンショットを見ると、ボールを打ったあと、ボールの先の芝(ターフ)が取れていきます。これは、ヘッドがボールに向かって上から下りてきて、ボールに当たったあとも下降を続け、ボールより先で最下点を迎えているから。これはいわゆる「ダウンブロー」と呼ばれる動きで、これができるとボールを強く押していくことができ、スピンの効いた球が打てます。

ダフリ癖のある人は、ボールよりも手前でヘッドが最下点を迎えてしまいます。この原因はいくつか考えられますが、初心者に多いのはダウンスイングで体重が右足側に残ってしまうこと。とくにアイアンで地面にあるボールを上げようとすると、軸が右足寄りになってボールの手前を叩きやすくなります。

これを防ぐには、構えた時にボールを見るのではなく、ボールの左側にもうひとつボールがあると仮定して、その仮想のボールを打つイメージでスイングしてみると良いでしょう。こうすると軸が右にズレにくくなり、ボールの手前にヘッドが落ちるミスを防ぐことができます。

トップのミスを防ぐには?

トップのミスも、ダフリと同様、体重が右に残りすぎることで起こるケースがあります。スイング軸が右寄りになると、ヘッドの最下点がボールよりも手前に来るわけですが、このときヘッドが地面に落ちた場合はダフリに、地面に触れなかった場合はヘッドが最下点を過ぎたあとでボールに当たるため、ボールの上半分を打つトップになりやすいのです。

もうひとつの原因としては、スイング中に体の前傾姿勢が保てずに起き上がってしまうことが挙げられます。とくに、ボールのゆくえが気になると、頭が早く上がってしまう「ヘッドアップ」になりがちです。アドレスで作った上半身の前傾角度をインパクトでもキープすること、そしてボールの飛ぶ方向が気になっても我慢して頭を早く上げないように注意することで、トップのミスを防ぐことができます。

ティアップ打ち&左足立ち練習がオススメ

ダフリとトップは、どちらもボールに対して打点の位置が上下にズレることによって生じます。打点の位置を安定させるための練習法としては、ティアップ打ちがオススメです。練習場で低めのティにティアップして、アイアンでボールを打ちます。打点が安定しない人は、ティアップしたボールをクリーンに打つのが難しく、ボールではなく下のティを打ってしまいます。ティに触れることなくボールだけをクリーンに打つ練習をすることで、上半身の前傾角度をキープしたままスイングする感覚を養うことができます。

またこのとき、ボールを打った直後もティを見続けておくようにすることで、頭を残してスイングする練習にもなります。体重が右足側に残って手前をダフりやすい人は、左足1本で立って打つ練習も効果があります。右足は完全に浮かさなくてもよく、右足を後ろに引いてつま先で支えるようにします。こうすると右足に体重を移動しようと思ってもできないので、左足体重をキープしたまま打つ練習になります。

せっかくドライバーでフェアウェイをとらえることができても、セカンドショットでダフリやトップのミスショットをして、せっかくのチャンスを逃がすのはもったいない。本番で手痛いミスをしないよう、練習場でしっかりと正しい動きを身につけておきましょう。

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