スコアアップのためにはショートゲームのスキル向上が近道です。アプローチで寄せてワンパットでカップインできれば、100切り、90切りの壁も簡単に越えられるでしょう。ここでは、初心者が頭を悩ませるアプローチの距離感について、日常生活の中で感覚を磨く方法を考えてみます。
そもそも1ヤードってどのくらい?
1ヤードは91.44cmです。大人が両手を広げた長さの半分が由来とされています。畳の短い辺と同じぐらいですね。1歩の長さを1ヤードにできれば歩測も楽になるのですが、日本人の足の長さだと1歩を約91cmにするのはちょっと大股です。プロの試合を見るとみんな大股で歩測しているのが分かりますね。自分が普通に歩いて歩幅が何cmか、1ヤードとどれぐらい差があるか、把握しておくとよいでしょう。
毎日の通勤途中で距離感を養う
横断歩道は、白線の幅が45cm~50cm、間隔も同じ幅と決まっています。つまり白い部分と間の路面の1組でだいたい1ヤード。横断歩道を渡る際に、白線の数がどれぐらいあるか数えてみましょう。
例えば、片側2車線の道路で18本白線がある場合、道幅も18ヤードぐらい、と判断できます。片側3車線の広めの道路であれば道幅は30ヤード程度になるでしょうか。
また電柱の間隔も一応30m~40m(実際は道路状況によりもっと狭かったり広かったりします)と決められているようなので、自分の歩幅を基準に、普段通っている道路の電柱は実際に何ヤード間隔か測ってみましょう。
こうして普段から何か目標になるものを見つけ、そこまでの距離感、ヤードを目測する感覚を養っておけば、コースでの距離の判断も的確になっていくことでしょう。
練習場ではボールのキャリーを把握
多くのプロは、ピンを見てアプローチをするとヘッドアップにつながるため、ボールの落下地点に意識を集中する、といいます。
初心者が練習する際も、練習場の距離表示版だけに頼らず、1球毎に狙いを変えてどこにキャリーさせるかに集中すると本番に活かせるでしょう。漠然と球数だけを打つ練習はもったいなく、ぜひ落としどころの距離と方向を意識してください。
また、アプローチでは、手先だけを使ってスイングして、ミスショットにつながることがよくあるので気をつけましょう。