ゴルフクラブの「スイートエリア」って何？?!グリップの素材に拘ってみる｜初心者ゴルフガイド

ゴルフクラブに関する情報が掲載された雑誌やネットなどで、頻繁に登場する『スイートスポット』や『スイートエリア』という単語、皆さんは意味をご存じでしょうか？ちなみに、スイートスポットもスイートエリアも、ボールを打つために必要な知識としては概ね同じ意味なので、今回はスイートエリアって何？と題して、スイートエリアの意味や、スイートエリアで打てた時のメリット、スイートエリアで打てなかった時のデメリットなどをまとめてご紹介します。

大きいヘッドのクラブほどスイートエリアは大きいです

まずは、スイートエリアの意味からです。技術的に言うと、クラブヘッドの『重心点』からフェース面に向けて真っ直ぐ伸ばした場所を…という難しい説明になってしまいますが、端的に表現すると、フェース面の『芯＝スイートエリア』と思って頂ければ間違いありません。
この、フェース面の芯の部分で正しく打てると、ボールに対しての反発力が高まったり、スイングのエネルギーが伝わりやすいといった特徴があります。なお、ヘッドの大きさが大きいほどスイートエリアは大きくなる傾向にあり、分かりやすい例としては、上級者が好むヘッドの小さいクラブよりも、初中級者向けの大きいヘッドのクラブの方がスイートエリアは大きくなっています。
アイアンで比較した場合の差は、上級者モデルのスイートエリアの大きさが50円玉くらいの面積と言われているのに対し、初中級者モデルのスイートエリアの大きさは500円玉くらいの面積と言われています。
また、アイアンよりもUTやウッド系の方がスイートエリアは大きいので、ロングアイアンが苦手でも、同じ程度の飛距離が望めるUTは簡単に打てる、といったことも起きるのです。

スイートエリアで打てた時の利点・スイートエリアを外した時の欠点

スイートエリアの意味が分かったところで、スイートエリアで正しく打てた時のメリットと、スイートエリアを外した時のデメリットをいくつかまとめてみました。

●スイートエリアで打てた時（メリット）
・とにかくよく飛ぶ。もしくは、そのクラブの適正飛距離になりやすい。
・打感や打音が気持ちいい。
・スイングした方向にボールが飛ぶ。

●スイートエリアで打てなかった時（デメリット）
・飛距離が著しく落ちる。もしくは、手加減した距離を大幅に超えるほど飛ぶ（トップした時など）
・ショット後に手がしびれたり、時には痛みを伴うほど衝撃がある。
・打音が鈍い。
・スイートエリアから外した距離が大きすぎると、球がどこに飛ぶか見当も付かない。

上記のメリットとデメリットを見ていただければ、スイートエリアで正しく打つ重要性は分かって頂けるかと思います。

愛用しているゴルフクラブのスイートエリアの見つけ方

現在、皆さんが愛用中のゴルフクラブについて、スイートエリアを簡単に見つける方法をご紹介します。
左手でゴルフクラブを真横に持ち、フェース面が自分の方を向くようにします。そして、右手でゴルフボールを持ち、フェース面に向けてゴルフボールを何度もバウンドさせます。
このときに、スイートエリアにボールがぶつかった時は小気味よく反発したり、バウンドする際の音が気持ちよかったり、シャフトを握る左手へのショックが少ないといったことが感じられるハズです。
反対に、スイートエリアではない場所にボールがぶつかると、反発する量が露骨に落ちたり、バウンド時の音が鈍い音であったり、シャフトを握る左手へのショックが大きくなったり、クラブが変に回転しようとするでしょう。
この方法で見つけたスイートエリアに油性マジック等で印をつけておき、実際のショット時に、その場所で正しく打てるように意識していくと、スイートエリアで打つ習慣が身につきやすくなります。

いかがでしたか。ただ、ゴルフクラブでボールを打つというのではなく、きちんとクラブのスイートエリアを意識してボールを打つことが出来るようになると、自分で狙ったとおりの方向や距離にボールを打つことが出来るようになります。普段からスイートエリアを意識して練習をしていきましょう。